この巨大市場で長年信頼を築いてきた日本メーカーも、単なる「高品質な高級品」という従来のポジションに安住してはいない。ソニーやパナソニック、シャープといった日系大手は、現地の気候や生活習慣に極限までアジャストした限定モデルを投下し、若年層の心を掴み直している。
例えば、熱帯特有の高湿度に対応した高耐久エアコンや、現地の多様な食文化に特化したマルチ調理家電などは、売り場で圧倒的な支持を獲得。現地スタッフによるきめ細やかなアフターサービス体制をアピールし、新興の格安海外ブランドに対する強烈な差別化要素として機能している。日本ブランドの持つ信頼感と、現地の需要に即応するスピード感が組み合わさった時、売り場での存在感は一気に高まる。