自分がジム内でどのレベルに位置しているのか。客観的なデータは日々の努力に明確な輪郭を与えてくれる。ラットプルダウンにおける挙上重量の基準は、絶対重量(kg)だけでなく「自重に対する比率」で評価するのがバイオメカニクスの鉄則だ。
男性トレーニーの場合、ウエイトトレーニングを始めたばかりの初心者であれば「体重の約0.5倍から0.6倍」が一般的なスタートラインとなる。体重70kgの男性なら35kg〜42.5kgが目安だ。ここからトレーニング歴1〜2年の中級者になると「体重の約0.85倍〜1.0倍」(70kg設定なら60kg〜70kg)、さらに本格的な競技者レベルの上級者になると「体重の1.2倍以上」(85kg以上)をコントロールしながら引く実力を備えている。
一方、女性トレーニーの基準値はどうだろうか。上半身の筋量比率の違いから、初心者レベルでは「体重の約0.3倍〜0.4倍」(体重50kgで15kg〜20kg)が標準的だ。フォームが定着した中級者で「体重の約0.55倍〜0.65倍」(27.5kg〜32.5kg)、上級者層では「体重の0.8倍以上」(40kg以上)を扱えるようになる。まずは現在の自分の使用重量と体重比を照らし合わせ、次のマイルストーンを設定してみてほしい。