均一に整った歯並びは清潔感を与える一方で、時に冷たい印象や無機質な表情を作り出すことがある。一方、いわゆる「一本出っ歯」と呼ばれるような片側だけの微小な突出は、笑った瞬間に独特の「隙」や親近感を醸し出す。この「ほんの少しの崩れ」が、見る人の心に強烈な親愛の情を芽生えさせるのだ。
日本審美歯科協会の関係者も、近年のトレンドの変化を指摘する。単に真っ直ぐで真っ白な歯を目指す治療から、本人の天然歯の個性や唇の動きに馴染む自然な口元を残す審美歯科治療への関心が高まっているという。無理に全てを平坦にするのではなく、本人のチャームポイントとして活かす発想が、専門家の間でも共感を呼んでいる。