日本国内における花祭り(灌仏会)の姿も、現代のライフスタイルに合わせてしなやかな変容を遂げている。伝統的な寺院での法要に加え、境内でクラフトビールやオーガニックの甘茶スイーツを提供するマルシェが開催されたり、ヨガやマインドフルネスの体験セッションが同時開催されるケースが増えている。
かつては子供たちが白い象の人形を引いて歩く地域行事としての印象が強かったが、SNSの普及に伴い「フォトジェニックな花堂」や「レトロで心安らぐ空間」として若い世代の注目を集めるようになった。静寂のなかで甘茶をいただく体験が、都市生活で疲れた現代人のリフレッシュの場として機能している。