サッカー史に燦然と輝く二大巨頭のパフォーマンスには、ファンの心を揺さぶるドラマがある。クリスティアーノ・ロナウドの代名詞「Siu(シー)」は、高く跳び上がり、空中で体を反転させながら両腕を広げて着地する圧倒的なアクションだ。元々はレアル・マドリード時代のプレシーズンマッチで自然発生的に生まれたものだった。ポルトガル語で「Yes」を意味する一言とともに放たれるこの仕草は、世界中のスタジアムで観客が大合唱する現象を引き起こしている。
対照的な静けさをもって深い感動を呼ぶのが、リオネル・メッシのポーズだ。両手の食指を天にかざし、静かに空を見上げる姿を見たことがある人は多いだろう。この動作は、幼少期に自分をピッチへと導き、サッカーの才能を信じ続けてくれた亡き祖母セリアへ捧げられたものだ。スポットライトを浴びる歓喜の最高潮においても、自らの原点と愛する家族への感謝を忘れぬ精神が、あの短い仕草の中に静かに宿っている。