消費者が自らの予算に合わせて後悔のない選択をするためには、現行品のメリット・デメリットを冷徹に天秤にかける必要があります。最新技術が手に入る爽快感の裏側には、見落とされがちな維持コストや初期不良の壁が潜んでいます。
最大のメリットは、何といっても現行品の保証期間がフルに活用できる点です。多くのメーカーはファーストオーナー(正規一次購入者)に対し、1年〜最長5年の手厚い自然故障保証を提供します。また、ソフトウェアのアップデートやOS対応、ファームウェアの修正パッチも現行品が最優先で提供されるため、セキュリティ脆弱性や互換性トラブルに見舞われる確率を極小化できます。
一方で、デメリットとして挙げられるのが「初期ロットのリスク」と「コスト対効果の逓減(ていげん)」です。フルモデルチェンジ直後の現行品初期ロットは、実地稼働データが不足しているため、予期せぬ設計上の不具合(リコールやマイナー修正)に遭遇するリスクが統計的にも跳ね上がります。また、昨今の原材料費高騰や円安を反映し、現行品の定価そのものが過去モデルより20%〜30%高く設定されているケースが多いため、支払った追加コストに見合うだけの体験が得られるかは極めてシビアな見極めが求められます。