隣地境界や浴室前などのプライバシー保護に絶大な威力を発揮する建仁寺垣。見た目の美しさを左右するのは、均一に割られた竹の配列と、天端を保護する「玉縁(たまぶち)」の納まりです。
建仁寺垣の施工手順は、堅牢な骨組み作りから始まります。支柱間に上下・中間の計3本の胴縁を渡し、裏側に「控え柱」を設けて風圧に耐えうる強度を確保します。骨組みが完成したら、幅25〜30mm程度に割った割竹(立竹)を、節の位置が互い違いになるように配慮しながら、隙間なく縦方向に並べていきます。この際、竹の表皮側が外側(正面)を向くように揃え、ステンレス製の細軸ビスやスクリュー釘で胴縁に固定していきます。
立竹を張り終えたら、表裏から挟み込むように水平方向の「押さえ竹(半割竹)」を胴縁の高さに合わせて取り付けます。さらに最上部には、太めの竹を半割にした「玉縁」を上から被せます。この玉縁は単なる飾りではなく、垂直に並んだ割竹の木口(切り口)に直接雨水が染み込むのを防ぐ極めて重要な雨仕舞いの役割を果たします。
最後に、押さえ竹と立竹が交差する要所を棕櫚縄で等間隔にいぼ結びし、端部を綺麗に切り揃えることで、格式高い和のスクリーンが完成します。