郷ひろみを我が子のように溺愛し、自らの手でトップスターへと育て上げたジャニー喜多川氏との関係は、退所によって一時的に断絶を余儀なくされました。ジャニー氏にとって郷ひろみの離脱は、生涯で最も大きな精神的ショックの一つだったと伝えられています。
しかし、時の経過とともに、二人の確執は静かに氷解していきました。郷ひろみが大人のボーカリストとして確固たる地位を築き、ステージ上で圧倒的なパフォーマンスを継続する姿を見て、ジャニー氏もまた彼の覚悟と才能を再び認めるようになったといいます。
音楽番組の現場などで顔を合わせた際には穏やかに言葉を交わす関係へと戻り、恩讐を超えた深い敬意で結ばれるようになりました。育ての親と独立したスターという稀有な絆は、形を変えて確かに息づいていたのです。