2026年代半ばを過ぎた現在、漫画実写化の潮流は大きく変わった。Netflix版『ONE PIECE』や『幽☆遊☆白書』、あるいは国内映画での『キングダム』シリーズや『ゴールデンカムイ』のように、原作の世界観を忠実に再現しつつ、実写としての圧倒的なリアリティを追求する成功体験が積み重ねられている。
これらの最新成功作と『テラフォーマーズ』を比較したとき、決定的に欠けていたのは「世界観の構築に対する本気度」だ。人気俳優を並べて原作の有名なセリフを喋らせれば客が入るという、2010年代初頭までの「キャラ立ち優先型実写化」の古いパラダイムで作られた最後の徒花(あだばな)。それこそが、本作が現代の目で見ても古臭く、破綻して見える根本的な要因だろう。