近年の作品において目立つのは、古典的なイメージを心地よく裏切る多角的アプローチだ。『テッド』の成功が証明したのは、テディベアという無害なアイコンと、過激で下品なジョークというギャップが生み出す絶妙なエンターテインメント性である。かつて子供たちのベッドサイドに置かれていた人形が、ビールを飲み煙草をふかす姿は、現代の大人たちが抱えるストレスや日常の解毒剤として機能した。
一方で、カートゥーン ネットワークが制作した『ぼくらベアベアーズ』のようなファンタジー・コメディ作品は、現代の若者やZ世代の心を鷲掴みにしている。グリズ、パンパン、アイスベアの3頭のクマが、人間に混ざってSNSを使いこなし、カフェに通い、現代社会に適応しようとする姿を描いたこのアニメーションは、シュールな笑いの中に多様性や孤立といった現代的なテーマを内包する。海外アニメーション産業が手掛けるこうした意欲作は、単なるアニメの枠を超えた社会的共感を生み出しているのだ。