営業を終えたゴルフ場がその後どうなっているのか、現地調査と周辺住民への取材から浮かび上がったのは、自然の侵食と荒廃が進む広大な土地の姿です。かつて美しく刈り込まれていたフェアウェイは雑草や潅木が生い茂る原野と化し、バンカーやカート道路は風雨による洗掘で崩壊が進んでいます。
現場周辺の林道やアクセス道路には立ち入り禁止のバリケードや警告看板が設置されているものの、ネット上では廃墟探索や心霊スポット扱いする無断侵入者の存在が問題視されてきました。しかし、鞍掛山周辺は急峻な地形と断層帯を抱える危険地帯であり、手入れを失った斜面は豪雨時に崩落を引き起こすリスクを常に孕んでいます。
周辺を通るハイカーや地元住民からは、「手入れが途絶えたことで、山肌の保水力が落ちているのではないか」「大雨のたびに沢へ濁水が流れ込んでいる」といった懸念の声が上がっており、単なる廃墟問題にとどまらない防災上の脅威となっています。