ライブ中盤のMCタイム、スポットライトに照らされた彼女が語り始めたのは、自らの環境の変化とそれに伴う葛藤、そして深い愛についてだった。飾り気のない肉声で紡がれる言葉は、集まったファンの胸にストレートに突き刺さる。
「自分らしく生きること」「傷つきながらも立ち上がること」。かつて毒と尖りを前面に押し出していた少女は今、圧倒的な包容力を備えた真のアートピースへと進化していた。会場を埋め尽くす観客一人ひとりと目を合わせるように歌い上げるバラードセクションでは、すすり泣く声が客席のあちこちから漏れ聞こえた。