青山学院大学の初優勝と、その後の黄金期の礎を築いたのが、三代目・神野大地だ。彼の走りは、前代の柏原とは対照的だった。体重わずか40キロ台前半という驚異的な軽量ボディを武器に、重力に逆らうようにして軽やかに坂を上っていった。
2015年の第91回大会、神野は柏原の記録を実質的に上回る驚異的な区間新記録を叩き出した。ピッチを刻みながら、滑るように登るそのスタイルは、現代の効率的なランニングフォームの究極系とも言える。神野の出現により、5区は「パワーで押し切る区間」から「徹底的に効率を追求する区間」へとシフトしていった。