和歌山県は南北に約100キロメートル以上伸び、紀伊山地が背後にそびえる複雑な地形を持つ。そのため、和歌山市を中心とする北部(紀北)と、田辺や新宮に代表される南部(紀南)とでは、驚くほど天候の表情が異なる。
北部は瀬戸内海式気候の影響を受け、比較的温暖で降水量も落ち着いているが、山越えの乾いた強い風が吹き荒れる日が増加している。対照的に南部は、年間降水量が3000ミリを超える全国屈指の多雨地域。紀伊山地に湿った空気がぶつかることで突発的な線状降水帯が形成されやすく、同じ県内でありながら雨雲の動きに大きなギャップが生じるのが特徴だ。