批判の核心を理解するためには、地域ブランド調査の仕組みと順位決定の算出方法を正確に把握する必要があります。この調査における「魅力度」は、全国の回答者に対して各自治体を「どの程度魅力的だと思うか」を5段階で尋ね、以下のウェイトをかけて点数化されています。
・「とても魅力的」:100点
・「やや魅力的」:50点
・「どちらでもない」:0点
・「あまり魅力的でない」:0点
・「全く魅力的でない」:0点
この計算方式には致命的な調査方法の問題点が存在します。まず、「魅力的でない」と回答されたとしてもマイナス評価にはならず、すべて「0点」として処理されます。つまり、圧倒的な知名度を誇り、テレビ露出が多い観光地であれば、「やや魅力的」と答える人が多いだけでスコアが跳ね上がる構造です。
裏を返せば、観光資源の派手さよりも住環境や産業基盤に強みを持つ堅実な内陸県などは、そもそも一般消費者の想起に上りにくいため、自動的に下位へ追いやられます。これでは「魅力度」ではなく、単なる「直感的な観光知名度スコア」と呼ぶのが実態に即しており、アンケート集計の信憑性に疑問符がつくのは統計学的に見ても至極当然の結果です。