現代のボールパークにおける最大の魅力は、スポーツ観戦に興味がない層をも惹きつける多面的な空間コンテンツにある。特に食の分野においては、従来の「球場飯」のイメージを覆す本格的なローカルグルメや地場産の食材を使ったシェフ監修の料理、さらには施設内で仕込まれたフレッシュなクラフトビールが大きな目玉となっている。
さらに、フィールドを一望できる露天風呂や最先端のサウナ、フィットネス施設といったウェルネス領域の拡充も著しい。平日の朝にワークアウトを楽しみ、夕方はオープンエアのカフェで仕事をし、週末には子どもたちがITや理数系教育を体験できるワークショップに参加する。空間の用途を重層化させることで、地域住民の生活習慣の中にスタジアムが不可欠なインフラとして組み込まれている。