東京・中目黒や青山、恵比寿などの店舗を訪れると、カウンター端で気負わずにグラスを傾ける有名芸能人やトップクリエイターの姿を頻繁に見かける。なぜ彼らは着飾った高級フレンチではなく、煙の燻るこの鉄板の前に集うのだろうか。
その理由は、圧倒的な「居心地の良さ」と「匿名性を含んだ解放感」にある。気取ったマナーや気まずい沈黙はここには存在しない。店全体を包み込む底抜けに明るいグルーヴ感が、どんな立場の人間をも等しく包み込み、肩書きを脱ぎ捨てさせるのだ。深夜まで灯るネオンの下で交わされる会話から、新しいクリエイティブやコラボレーションが生まれることも珍しくない。