新庁舎のデザインを手がけたのは、世界的に知られる建築家の隈研吾氏だ。コンセプトは「大屋根の下の広場のような庁舎」。建物全体に吉野杉をはじめとする国産材がふんだんにあしらわれ、足を踏み入れた瞬間にふわりと木の香りが漂う。
吹き抜けの中央アトリウムは、上層階からの光がやわらかく降り注ぐ構造になっており、まるで森の中を歩いているかのような心地よさを覚える。かつての暗く重苦しい庁舎の面影はどこにもない。意匠性と機能性が高い次元で融合した空間は、行政の拠点であると同時に、地域のシンボルとして愛され続けている。