幻騎士を語る上で外せないのが、ジッリョネロファミリーへの裏切りと、白蘭への絶対的な忠誠心だ。彼はかつて、ユニの母であるルーチェを深く敬愛していた。しかし、不治の病に侵された際、白蘭の圧倒的な力(あるいは未来を知る力)によって命を救われたことで、彼の運命は狂い始める。
恩義と恐怖が混ざり合った感情は、やがて狂信へと変わった。かつての仲間を裏切り、魂を売ってまで白蘭の犬となる道を選んだ幻騎士。その歪んだ忠誠心は、見ていて痛々しいほどだ。彼は自らを「騎士」と名乗りながらも、その誇りを自ら踏みにじる矛盾を抱えていた。