離婚成立時にメディアを騒然とさせたのが、「ビートたけし、元妻に100億円を払って離婚」という巨額報道でした。バラエティ番組などでたけしさん自身が「お金全部取られちゃってさ」「身ぐるみ剥がされた」と自虐ネタとして語ったこともあり、噂は瞬く間に独り歩きしました。
実際のところ、この「100億円」という数字はどこまで本当だったのでしょうか。法的な観点から整理すると、これは不法行為に対する損害賠償としての「慰謝料」ではなく、婚姻期間中に築き上げた夫婦共有財産の「財産分与」です。
関係者の証言や当時の資産状況を精査すると、たけしさんの生涯総資産は数百億円規模に上ると見られていました。分与の対象となった主な資産は以下の通りです。
- 東京都世田谷区や目黒区などの超一等地にある複数の不動産
- 資産管理会社が保有していた株式や美術品・高級外車コレクション
- 長年の預貯金および有価証券
たけしさんはこれらの不動産や主要な資産の大半を幹子さん側に譲渡しました。一部で報じられた「現金100億円の一括支払い」は誇張ですが、分与された不動産や株式の時価総額を合算すれば数十億〜100億円近い規模に達していたことは間違いありません。
たけしさん自身の手元に残ったのは、自らの活動拠点となっていた世田谷区の別宅(通称・等々力ベース)などごく一部の資産と、将来発生する自身のギャランティ収入のみでした。「金をすべて置いてでも自由と新たな伴侶を選んだ」という点において、芸能史に残る破格の財産分与であったことは紛れもない事実です。