近年、大規模な疫学調査によって新たな客観的データが提示された。全国の妊婦数万人を対象に実施された『2026年妊娠悪阻・つわり疫学研究プロジェクト』の報告によると、妊娠期間を通じてつわり症状を全く経験しなかった女性の割合は全体の23.4%に達した。
このプロジェクトが追跡した出生予後データによれば、無症状群と重度つわり群との間で、新生児の出生体重、分娩週数、アプガースコア(新生児の健康状態指標)に統計的な有意差は認められなかった。本研究は厚生労働省が推進する成育医療等基本方針のデータ基盤とも連動しており、「つわりがない=胎児の発育不良」という長年の偏見を完全に打ち消す根拠となっている。