白井悠介の名を語る上で外せない代表作といえば、爆発的な社会現象を巻き起こした『ヒプノシスマイク』と『アイドリッシュセブン』だ。
『ヒプノシスマイク』で彼が演じる飴村乱数は、可愛らしいポップなルックスの裏に重厚な過去と冷徹な牙を隠し持つ極めて難易度の高い役柄である。単なる可愛さに留まらず、ダークな本性が覗く瞬間の声の切り替えは圧巻の一言。特にキャラクターラップのシーンにおいては、リズムに乗せた高度なライミング技術と感情のグラデーションを見事に融合させ、カルチャーシーンからも絶賛を浴びた。現場の裏側では、ラップのフロウや滑舌の細部にまで徹底してこだわり、幾度もテイクを重ねてキャラクターの魂を吹き込んだという。
一方、『アイドリッシュセブン』の二階堂大和役では、グループ最年長としての飄々とした立ち振る舞いと、胸の奥底に抱える葛藤を見事に演じ分ける。制作陣との緻密な対話から生まれたリアルな息遣いは、作品に奥行きを与えた。ファンを惹きつけて離さない圧倒的な没入感は、彼のこうした地道なアプローチから生まれている。