空前のブームの裏には、冷や汗ものの失敗劇も数多く転がっている。安易な気持ちで模倣した素人挑戦者たちの間では、冷やす時間を誤って足がつってしまったり、蹴る側の角度がズレて重度の打撲を負ったりするトラブルが相次いだ。
現場のプロが口を揃える成功のコツは、徹底した安全管理と事前のシミュレーションだ。「笑いを生むためには、演者が無事に生還することが絶対条件。アイシングの時間管理や蹴り手の加減、緊急時の温浴ケアまで計算し尽くして初めて、最高のエンタメが成立する」と制作ディレクターは明かす。危険と背中合わせだからこそ、裏側のプロフェッショナリズムが問われるのだ。