謎に包まれたナウルへの旅を成功させるには、事前準備が不可欠だ。日本人渡航者が最も注意すべきは入国ビザの取得手続きである。現在、ナウルへの入国には観光ビザの事前取得が必須とされており、現地の出入国管理部門(Immigration Office)へメールで直接申請を行う形式が一般的となっている。パスポートの残存有効期間(6ヶ月以上)、復路の航空券予約証明書、滞在先のホテル予約確認書、さらに英文の職歴・渡航目的説明書などを添付して申請書類を送付する。ビザ発給手数料の送金手続も含め、回答までに数週間から1ヶ月以上かかる場合もあるため、渡航計画が決まったら即座に動き出すのが鉄則だ。
渡航費用に関してもリアルな相場を把握しておきたい。日本からナウルへのアクセスは、ブリスベン(オーストラリア)を経由するルートが主流であり、往復の航空券代金だけで25万〜40万円前後は見込んでおく必要がある。現地の物価は、食料品や日用品の多くを輸入に頼っているため島国特有の高めな水準だが、宿代を含めた現地滞在費は1日あたり1万5000〜2万5000円程度が目安となる。総額での旅行費用は、4泊5日程度の行程で最低でも40万円前後を一区切りとして予算を組むのが安全だ。
現地における治安状況は、世界基準で見れば極めて良好と言える。重犯罪の発生率は非常に低く、夜間の移動でも過剰な警戒を必要としないほど穏やかな風土が漂う。ただし、失敗しないための注意点として、島内に多数生息する放し飼いの犬(野良犬)への警戒や、日中の強烈な紫外線・熱中症対策、さらには現地での医療体制の制限(重症時は国外搬送が必要となる)を理解しておくことが欠かせない。クレジットカード決済に対応していない店舗も多いため、オーストラリアドル(AUD)の現金を持参することも必須のノウハウだ。