騒動の中心人物であった小保方晴子氏の現在の様子についても関心が集まり続けています。小保方氏は理研を退職後、手記の出版などを経て研究の第一線からは完全に退きました。現在では一般企業での勤務や私生活の充実に専念しており、幹細胞研究の現場に戻る兆候は見られません。
では、科学技術としてのSTAP細胞の実用化の可能性はどうなっているのでしょうか。2026年現在の再生医療分野において、臨床応用が進んでいるのはiPS細胞(人工多能性幹細胞)やES細胞(胚性幹細胞)、あるいは体性幹細胞を用いた治療法です。
ストレスによる初期化現象自体を巡っては、一部の生物学者が「損傷刺激に対する細胞の可塑性」という基礎科学の観点で基礎実験を続けている例はあるものの、医療や創薬に応用可能なレベルの技術としては成立していません。当時の論文に記載された通りのSTAP細胞が医療現場で実用化される見通しは、事実上皆無となっています。