アメリカ訴訟では苦杯をなめたグリコですが、韓国国内における別の裁判ではロッテに対して完全勝訴を収めています。それが2015年にソウル中央地方裁判所で争われた「高級版ペペロ」を巡る意匠権侵害訴訟です。
グリコは、百貨店などで展開する高級ポッキーブランド「バトンドール(Bâton d'or)」のパッケージデザインを、ロッテが発売した「プレミア・ペペロ」が意図的に模倣したとして提訴しました。曲線を多用した特徴的な直方体パッケージや配色が酷似していたためです。
ソウル地裁はグリコ側の主張を全面的に認め、ロッテに対して製品の製造・販売差し止めおよび在庫の廃棄を命じる判決を下しました。商品の「形状」そのものは機能性ゆえに独占が難しくとも、「パッケージ意匠(外装デザイン)」における明白なデッドコピーは許されないという明確な司法判断が下された重要な事例です。