日本の高度経済成長を支え、今や世界に誇る夢の超特急。その基盤を築いた第4代日本国有鉄道総裁・十河信二の情熱と執念は、この山陽新幹線ゾーンにも脈々と息づいている。
安全とスピード、そして正確な運行管理。過酷な時代に巨大な構想を描き、国家の未来を託した十河の信念は、強固な交通インフラストラクチャーとして今なお日本の血管を巡っている。徳山駅という一本のレールも、その偉大な歴史的ビジョンの上に成り立っているのだ。
プラットホームに立ち、滑らかに滑り込んでくる車体を見送るとき、かつて命がけで新幹線建設に挑んだ先人たちの熱気を感じずにはいられない。