国際バレーボール連盟(FIVB)が採用する現行のランキングシステムは、過去の4年周期のポイント加算方式とは大きく異なる。試合前の両チームのランキングポイント差から「期待される勝敗結果」を算出し、実際のセットカウント結果と比較して毎試合後にポイントを変動させる。つまり、格下相手に薄氷の勝利を収めてもポイントが削られ、格上にストレート勝ちすれば大量のポイントを獲得できる仕組みだ。
この過酷なポイント計算の裏側こそが、近年の国際大会におけるドラマを生み出す源泉となっている。記憶に新しいパリオリンピックバレーボール競技の出場権争いにおいても、この計算式が各国の命運を分けた。1セットの得失がランキングを数十位単位で揺さぶり、五輪枠を巡る生き残りをかけた激突は、ファンに強烈な衝撃を与えたのだ。