浅野忠信の結婚歴を語る上で欠かせないのが、1995年に結婚したミュージシャンの元妻・CHARAの存在です。岩井俊二監督の映画『PiCNiC』(1996年公開、撮影は1994年)での共演を機に結ばれた二人は、1990年代カルチャーを象徴するカリスマカップルとして絶大な人気を誇りました。
長女のSUMIRE(1995年生まれ、モデル・女優)、長男の佐藤緋美(1999年生まれ、俳優・ミュージシャン)という二人の子宝に恵まれたものの、2009年7月に協議離婚を発表。約14年間の婚姻生活にピリオドを打ちました。離婚の主因については、国内外の撮影に追われる浅野忠信の多忙による生活リズムのすれ違いや、互いの表現者としての妥協なきスタンスの衝突と報じられています。
しかし、二人の別離は泥沼の愛憎劇とは対極にありました。離婚公表時の連名コメントでも「これからも尊敬し合い、子どもたちの親としての責任を果たしていく」と表明された通り、親権を持ったCHARAと浅野忠信の間には、子どもたちの成長を共に見守るオープンな信頼関係が保たれました。
現在、長女のSUMIREは映画やドラマで主演を務める実力派女優として、長男の佐藤緋美は映画『あちらにいる鬼』での日本映画批評家大賞新人賞受賞や音楽活動(HIMI名義)で若手トップクラスの表現者として頭角を現しています。家族全員がクリエイティブなフィールドで活躍し、SNSでも互いの活動を讃え合う姿は、旧来の家族観にとらわれない「令和の成熟したファミリーシップ」の好例といえます。