立川こはる改名の真相と現在|小春志襲名と真打昇進が変えた落語界

立川こはる改名の真相と現在|小春志襲名と真打昇進が変えた落語界

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落語界において「最も弟子入りが厳しい」と恐れられる立川談春の元での修行は、想像を絶するものでした。談春自身が自著『赤めだか』で描いた立川談志からの理不尽かつ濃密な修行体験を、今度は師匠として弟子に課す形となったからです。小春志が入門から真打昇進に至るまで費やした期間は実に16年2か月。一般的な落語家の昇進スピード(10〜12年程度)と比較しても異例の長期に及びました。

前座時代には、師匠の徹底した気配り教育や雑用、築地市場での過酷な社会勉強など、落語の稽古以前の「人間修行」が課されました。関係者の証言によると、談春は周囲から「なぜ彼女を二ツ目や真打に上げないのか」と問われるたび、「女性落語家という色眼鏡で見られるような芸では出せない。誰が聴いても男の落語家以上に男の心理を描ける本物の芸を持たせなければ、世の荒波で潰れてしまう」と語っていたといいます。

小春志自身、幾度となく挫折しかけながらも「師匠の落語が世界で一番かっこいい」という愚直な敬愛を失わず、師の背中を追い続けました。理不尽とも思える長い年月の修業は、彼女の高座に誰にも真似できない「覚悟と色気」を宿らせる結果となったのです。

山崎 陸
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山崎 陸

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