サービス開始以降、モバイルICOCAのネットの反応と評判を調査すると、利便性の向上を絶賛する声がある一方で、カード移行時の仕様に対する困惑や不満の声も根強く存在しています。SNSやQ&Aサイトに寄せられたリアルな声を現場目線で分析しました。
まず肯定的な意見として目立つのは、券売機に並ぶストレスからの完全な解放です。
「朝の長蛇の列を横目に、改札の手前でスマホからサクッとチャージできた瞬間に戻れなくなった」
「Apple WatchにICOCAを入れたら、改札の通過が劇的にスムーズになり、ICOCA定期の期限切れ通知も画面に来るので更新忘れがなくなった」
といった、スマートフォンネイティブな体験に対する評価は非常に高い数値を記録しています。特に改札機での反応速度やFace ID不要のエクスプレスカード設定の快適性は、日々の通勤ストレスを大幅に軽減しています。
一方で、痛烈な批判や混乱の声が集中しているのが、やはり本稿の主題である「物理カード取り込み不可」の点です。
「Suica感覚でカードをiPhoneの背中に押し当てて30分格闘した。取り込めないなら最初から大きくアプリに書いておいてほしい」
「記念ICOCAのデザインが気に入っていたのに、モバイルにするなら解約して手放すか、記念品として500円を捨てて手元に残すしかないのが辛い」
このように、東日本エリアのSuicaの仕様が全国標準であると思い込んでいる利用者を中心に、UI/UXに対する認知ギャップが生じています。駅の窓口では「スマホへの移行手続きをしてほしい」とカードを持参する利用者が引きも切らず、駅員が新規発行と払い戻しの説明に追われる光景が現在でも日常的に見受けられます。