当時のたけし軍団は、まさにテレビ界のゴールデンタイムを席巻する圧倒的なスター集団だった。特に最高視聴率20%超を叩き出していた『風雲!たけし城』は、国民的番組として子供から大人までを熱狂させていた最中である。
突如として訪れた全員のレギュラー番組降板と自粛要請は、テレビ局の制作現場をパニックに陥れた。華やかなスポットライトの当たる世界から一転、社会的な糾弾の対象となったそのまんま東氏は、静まり返った自室で己の無力さを噛み締めていた。この苦難の数ヶ月間こそが、後に「東国原英夫」として政治の世界へ再起を遂げる上での決定的な原点となったと、各種ドキュメンタリー番組でも語られている。