アルゴリズムによって自分の好む情報だけがタイムラインに流れてくるSNSとは異なり、匿名掲示板には多様な(時に過激な)意見が雑多に放り込まれる。この「フィルターバブルのなさ」こそが、現在のネットユーザーにとって新鮮な刺激となっているのだ。甘口の批評もあれば、辛辣な毒舌もある。それらが整理されることなく、濁流のように流れていく。
もちろん、そこには危うさも同居する。匿名性の影に隠れた誹謗中傷や、集団心理による過剰な叩きは絶えない。しかし、綺麗にパッケージ化されたメディアに飽き飽きした人々にとって、このカオスで人間臭い空間は、他では得られない「リアル」を感じられる場所なのだ。