明石高専の名を全国に轟かせている象徴的な活動といえば、「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」(通称:高専ロボコン)だ。毎年NHKで全国放映されるこの大会で、同校のロボットパーツ製作技術と制御理論の高さは群を抜いている。
放課後の作業場には、金属の切削音とコードを叩くキーボード音が響き渡る。ここでは、理論としての科学・技術・工学・数学を一体として学ぶ高度なSTEM教育が、教員の指示ではなく学生主体のプロジェクトとして実践されている。
限られた予算と時間の中で、いかに独創的なギミックを考案し、強靭な機体を組み上げるか。この極限状態でのモノづくり体験こそが、教科書を読むだけでは得られない「本物のエンジニアリング精神」を鍛え上げる。