なぜ彼女たちの音楽や映像は、これほどまでに「気持ち悪い」と形容されるのか。その根底には、ポップスとしてのキャッチーさと、不気味なほどの異物感が同居する独特の演出構造がある。MVで描かれるどこか歪んだ世界観や、脈絡のない言葉遊びのような歌詞は、初めは聴く者の脳を混乱させる。しかし、その「引っかかり」こそが快感へと変化する瞬間が必ずやってくる。
世間の賛否が激しく分かれるのは、彼女たちが人間の無意識にある「底知れぬ奇妙さ」を恐れずに提示しているからだ。ただ綺麗なだけ、あるいはダンサブルなだけの音楽ならいくらでもある。だが、一度見たら夢に出てきそうなほど強烈なビジュアルと、頭から離れない中毒フレーズの組み合わせは、受動的に音を消費する現代人への鮮烈なスパイスとして機能している。