世界的なインフレと円安の波は、日本のサブカルチャー市場をかつてない規模へと押し上げた。特に1980年代から90年代のレトロゲームや、初期のトレーディングカードは、もはや単なる玩具ではなく「代替資産」としての価値を帯び始めている。
東大阪というエリアは、古くからモノづくりの街として知られ、独特の雑多さとバイタリティに溢れている。この泥臭くも活気ある街の空気が、掘り出し物を探すホビーショップの性質と奇妙にマッチした。難波や日本橋といった大阪中心部の観光地化された店舗と比べ、ここにはまだ「手つかずのリアルな在庫」が眠っているという期待感が、コレクターたちの足を向けさせている。