「服を作るには緻密な型紙が不可欠」という思い込みは、一度捨ててしまっていい。プロの仕立て屋が明かす最大の裏ワザは、長方形の布にふたつの腕通し用スリットを入れるだけの「一枚布カット」だ。直線裁断だけで仕立てるため、採寸の狂いが生じにくく、縫い代の始末も最低限で済む。
しかし、簡易な仕立てでありがちなのが「数回着ただけで襟元や肩がヨレてしまう」という失敗。これを防ぐ秘訣は、肩線と前立ての裏側に薄手の接着芯をあらかじめ貼っておくこと。ほんの十数秒のアイロンがけを加えるだけで、洗っても崩れない立体感と洗練されたシルエットが維持できる。