1998年5月2日、突如として日本中を駆け巡ったソロアーティストとしても絶頂期にいたHIDE(ギタリスト)の訃報。33歳という若さだった。自宅で倒れているところが発見され、病院へ搬送されたものの帰らぬ人となった。
警察の初期発表では自殺と報じられたが、遺族やメンバーはこれを強く否定した。極度の肩こりを和らげるための牽引(けんいん)治療中に起きた不慮の事故であった可能性が極めて高い。当時、ソニー・ミュージックエンタテインメントをはじめとする関係各社や警察の公式発表を巡り情報が交錯したが、彼が未来への意欲的なプロジェクトを数多く控えていた事実は、自殺説を打ち消すに十分な証拠だった。
築地本願寺で行われた告別式には5万人を超えるファンが押し寄せ、後追いをしようとする若者が相次ぐなど社会現象に発展。彼の独創的なファッションとサウンドは、日本のヴィジュアル系カルチャーの原点として、今もなお色褪せることなく燦然と輝いている。