事件が発生したのは、ハロウィン直前の週末となった2018年10月28日午前1時頃。場所は若者や外国人観光客でごった返す渋谷区宇田川町のセンター街(バスケットボール通り)でした。仮装した人々で身動きが取れなくなっていた道路に、たまたま仕事の荷物を運搬中だった1台の白の軽トラックが進入したことから悲劇が始まります。
立ち往生した軽トラックを取り囲んだ群衆は、酒の勢いも手伝い、車のボディを叩きながら奇声を上げ始めました。制止を試みる運転手の制止を無視し、興奮した若者たちが荷台によじ登って飛び跳ね、最終的には大勢で車体を激しく揺らして完全に横転させました。幸いにも運転手は車外へ脱出して無事でしたが、フロントガラスは割れ、車体は無残にへこむなど全損状態に追い込まれました。
現場の異様な光景は、居合わせた複数の一般人によってスマートフォンで撮影され、Twitter(現X)やYouTubeなどのSNSに次々と投稿されました。「暴動そのものだ」「もはや祭りではなく犯罪」といった渋谷ハロウィンに対するネットの反応が瞬く間に炎上し、テレビのニュース番組でもトップニュースとして大々的に報じられる事態となったのです。