世界的な大ヒットを記録した映画『トップガン マーヴェリック』では、過酷な低空侵入任務に挑むパイロットたちの姿が描かれ、第4世代戦闘機が持つ肉声のリアリティと存在感が大きな反響を呼んだ。しかし、現代の実際の空戦はドッグファイトの熱量とは異なる冷徹なデジタル戦だ。
ステルス全盛とされる現代において、なぜF-16のような第4世代機が第一線で重用され続けるのか。その答えは、コスト対効果と運用柔軟性、そして改修能力の高さにある。第5世代機は極めて高いステルス性能を誇るが、調達費および維持費が極めて高額だ。
データリンクシステムなどを通じたネットワーク連携により、自らは敵の脅威圏外からミサイルを投下する「空中マガジン」としての役割を担うことで、第4世代機は第5世代機との完璧な協調を実現している。名機と呼ばれる理由は、時代の変化に応じて自らを変革し続ける柔軟性にこそある。