伊東市の豊かな自然は、伊豆ユネスコ世界ジオパークの一部にも指定されるほど貴重な地質的・生態学的価値を持つ。八幡野の森林伐採によって懸念されているのは、単に山肌が削り取られることにとどまらない。樹木が消えることで地表の保水力が失われ、豪雨時に土砂や濁水が相模湾へと一気に流れ込む環境問題だ。地元漁業者からは、沿岸の磯や漁場が濁水によって破壊され、豊かな海産資源に壊滅的な打撃を与えるのではないかとの危惧が強く聞こえる。
さらに、絶滅危惧種を含む動植物の生息域が分断される懸念も深刻だ。生態系の破壊は一度進行してしまえば元に戻すことは不可能に近い。主要メディアである静岡新聞やYahoo!ニュースなどの報道でも、環境破壊の具体的リスクと住民の悲痛な声が連日のように取り上げられている。再エネを推進するための開発が、皮肉にも足元の豊かな自然環境を破壊するという矛盾が、現場ではリアルな恐怖として広がっている。