若い世代にとって、彼のキャリアが日本共産党の出版活動から始まったことは意外かもしれない。思想的な遍歴を経て独立したジャーナリストとなった後、2010年には政界へ足を踏み入れ、参議院議員として国政の壇上に立った。立憲民主党などに所属しながら議員活動を続けた12年間、彼が一貫して保持していたのは「政界の内部にいるジャーナリスト」という稀有な立ち位置だった。
単なる党利党略に与するのではなく、議会という最高権力の場で政治ジャーナリズムを実践する。質問に立ち、隠蔽された資料を突きつけ、官僚機構の不条理を問うスタイルは、永田町の常識に風穴を開けた。議員という立場を退いた現在も、その経験があるからこそ見抜くことができる政界の裏側が存在する。