寒暖差で鼻水が止まらない謎|血管運動性鼻炎の最新メカニズムと治し方

寒暖差で鼻水が止まらない謎|血管運動性鼻炎の最新メカニズムと治し方

寒暖差で鼻水が止まらない謎|血管運動性鼻炎の最新メカニズムと治し方の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。

鼻水や鼻づまりに悩まされる多くの人が「自分は重度の花粉症やハウスダストアレルギーだ」と思い込んでいます。しかし、耳鼻咽喉科で血液検査(特異的IgE抗体検査)や皮膚プリックテストを実施しても、スギ、ヒノキ、ダニ、ハウスダストの数値がすべて「クラス0(陰性)」と判定され、困惑する受診者が後を絶ちません。 両者を見分ける最大のポイントは、「目のかゆみの有無」と「発症するトリガーの質」にあります。以下の比較表で自身の症状を照らし合わせてみてください。

項目血管運動性鼻炎(非アレルギー性)アレルギー性鼻炎(花粉症・通年性)編集部の見解・鑑別の要点主たる発生機序自律神経の失調による副交感神経優位・血管拡張IgE抗体を介したⅠ型アレルギー反応(肥満細胞からヒスタミン遊離)免疫系の暴走か、神経制御エラーかの根本的な違い代表的な誘因7度以上の気温差、冷風、温熱刺激、香水、タバコの煙、精神的ストレス花粉(スギ・ヒノキ・ブタクサ等)、ハウスダスト、ペット上皮物理的・化学的刺激全般に反応するのが血管運動性の特徴目のかゆみ・充血原則として認められない高頻度で出現(結膜炎を併発)目のかゆみが一切ない場合は血管運動性を第一に疑うくしゃみの特徴散発的(単発で1〜2回程度)発作的・連続的(数回〜十数回連発)ヒスタミン刺激による激しい連続くしゃみは少ない鼻粘膜の視診所見充血して暗赤色に腫脹、または正常蒼白蒼白浮腫状(白っぽくブヨブヨに腫れる)耳鼻科医の鼻鏡・内視鏡観察で明瞭に区別可能好酸球検査(鼻汁中)陰性(好酸球は認められない)陽性(好酸球が多数検出される)医療機関での確定診断における決定的な客観指標

アレルギー性鼻炎との最大の違いは、アレルゲンを身体から追い出そうとする免疫反応ではないという点です。したがって、アレルギー検査が全て陰性であっても、臨床的にこの病態に該当する患者は成人の鼻炎有病者全体の約15〜20%を占めると見積もられています。

橋本 菜々子
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橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。