慢性扁桃炎の症状と治らない理由|喉の違和感や手術の基準を徹底解明

慢性扁桃炎の症状と治らない理由|喉の違和感や手術の基準を徹底解明

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「熱はないのに、常に喉に何かが引っかかっているような圧迫感がある」「夕方になると37度前後の微熱が出て体が重い」といった訴えは、耳鼻咽喉科の外来で頻繁に聞かれる典型的なパターンです。風邪であれば数日から1週間程度で終息するはずの症状が1カ月以上続く場合、単なる咽頭炎ではなく、左右の喉の奥にある口蓋扁桃に炎症が定着した慢性扁桃炎を疑う必要があります。

通常の急性扁桃炎では、細菌の急激な増殖に対して全身の免疫システムが激しく反応し、38度以上の高熱や強い咽頭痛が引き起こされます。一方で慢性扁桃炎の病態は、病原菌と局所免疫の戦いが決着のつかないまま低空飛行を続けている状態です。激しい全身性免疫応答が起こらないため熱が出ないのに喉が痛い理由となり、結果として患者自身が「風邪の治りかけ」と誤認して受診を遅らせる構造的な要因となっています。

さらに見逃せないのが、口臭や喉の違和感の原因として扁桃の慢性炎症が関与している点です。慢性扁桃炎に罹患した組織では、扁桃の表面にある無数の深いくぼみ(陰窩:いんか)に剥離した粘膜上皮細胞、白血球の残骸、口腔内細菌が混ざり合って蓄積し続けます。これらが嫌気性菌によって分解される過程で、メチルメルカプタンや硫化水素といった強烈な悪臭を放つ揮発性硫黄化合物が産生され、特有の腐敗臭を伴う頑固な口臭を発生させるのです。

中島 亮太
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中島 亮太

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