Q1:症例写真を見ると打撲痕やあざに似ていますが、押したときの痛みだけで判別できますか?
A1:完全な判別は困難ですが、大きな手がかりになります。打撲はぶつけた記憶があり単発で出現しますが、結節性紅斑は記憶のないしこりが両すねに複数現れ、触れると皮膚の奥深くから響くような激しい圧痛があります。写真上では打撲の治りかけのように見えても、触診で硬い球状の結節が触れる場合は結節性紅斑を疑うべきです。
Q2:結節性紅斑は自然治癒しますか?病院に行かずに放置しても治りますか?
A2:基礎疾患がない軽症の特発性であれば、3〜6週間安静にすることで自然消退することはあります。しかし、背景に溶連菌感染、サルコイドーシス、ベーチェット病、炎症性腸疾患などが隠れている場合、放置すると原疾患が進行して深刻な臓器障害を招く危険があります。「たかが皮膚のしこり」と放置せず、原因検索のための受診が推奨されます。
Q3:血液検査でCRP数値が上昇していると言われました。命に関わる病気ですか?
A3:CRP(C反応性蛋白)は体内で炎症が起きている客観的な証拠であり、結節性紅斑の急性期には皮下脂肪の炎症を反映して高値を示します。CRPが高いこと自体が直ちに命に関わるわけではありませんが、炎症の勢いが強いことを意味します。医師の指示に従い、感染症の有無や全身性疾患の鑑別検査を進めて適切な消炎治療を受けてください。
Q4:一度きれいに治った後、数カ月後に再発することはありますか?
A4:再発する可能性は十分にあります。慢性扁桃炎などの感染巣が残っている場合や、長時間の立ち仕事による過労・鬱血が加わった際に再び免疫応答が誘発されることがあります。また、ベーチェット病などの基礎疾患がある場合は周期的に再燃を繰り返す傾向があるため、再発を繰り返す際は膠原病内科や総合診療科での精査が必要です。