公的な医療行政や専門学会の見解も一貫している。厚生労働省が推進する健康指針や、日本消化器病学会が編纂したガイドラインにおいて、食塩水を用いた排便促進や腸洗浄が推奨された例は歴史上一度もない。
医学的に正しい「便秘症」の治療は、地道だが安全なアプローチに基づいている。水分補給は塩分を含まない純粋な水や茶で行い、食事から十分な食物繊維を摂ること。排便反射を促すライフスタイルの改善や、必要に応じた酸化マグネシウムなどの非刺激性下剤の処方が基本となる。急激で劇的な効果をうたう民間療法は、医学的には「危険な暴挙」以外の何物でもない。