この歴史的名曲の原点は、日曜朝のテレビ画面にあった。2017年、フジテレビ系で放送されていた人気アニメ『ドラゴンボール超』の宇宙サバイバル編オープニングテーマとして企画されたのが始まりだ。アニメーション制作を手掛けた東映アニメーションのクリエイター陣は、壮絶なバトルが繰り広げられる新章に相応しい、これまでにない圧倒的なパワーを持つ楽曲を求めていた。
そこで白羽の矢が立ったのが、レーベルである日本コロムビアに所属する氷川きよしだった。国民的演歌歌手として知られていた彼にバトルアニメの主題歌を託すという試みは、当初、関係者の間でも極めて大胆な賭けと見なされていた。しかし、スタジオに入った氷川が放った第一声は、周囲の不安を瞬時に吹き飛ばすほど圧倒的で、鋭利なロック精神に満ちあふれていたという。