ポルトガルの名門スポルティングCPを躍進させた手腕を買われ、ユナイテッドの指揮官に就任したルベン・アモリム監督。彼が持ち込んだ最大の変革は、長年4バックを基調としていたチームへの3-4-2-1(可変3-4-3)フォーメーションの導入です。
この戦術構造において最も重要な役割を担うのが、攻守両面でピッチの縦幅をカバーし続けるウイングバックと、敵陣のハーフスペースで違いを生み出す2枚のシャドー(インサイドハーフ)です。キャプテンのブルーノ・フェルナンデスはシャドーの位置から自由度の高いラストパスと決定的なシュートを放ち、攻撃陣を力強く牽引しています。
センターフォワードには前線でのポストプレーと裏抜けを両立するストライカーが配置され、中盤の底ではマヌエル・ウガルテやコビー・メイヌーらが強度の高いボール奪取とボール配給を担当します。最終ラインにはマタイス・デ・リフトやレニー・ヨロ、リサンドロ・マルティネスといった対人能力とビルドアップ技術を兼ね備えた実力者が並び、最後方のアンドレ・オナナまで連動した攻撃の組み立てがチームの大きな武器です。
相手のプレッシング強度やスカウティングに応じて、試合中に5-2-3の堅牢なブロックへスムーズにシフトできる戦術的柔軟性も備わっており、試合ごとのスタメン構成やベンチワークは勝敗を分ける極めて重要なファクターとなっています。