1980年代後半、学習院大学のキャンパスはひとつの温かな熱気に包まれていた。当時、文学部心理学科に在籍していた川嶋紀子さん(現・秋篠宮妃紀子さま)は、飾らない人柄と明るい「キコ・スマイル」で周囲の学生や教職員から親しまれていた。国内外のメディアは、その親しみやすくも気品のある佇まいを、イギリスのダイアナ元妃になぞらえて「平成のダイアナ」と称賛。皇室報道に新たな風をもたらす存在として大きく取り上げられた。
2026年に新たに展開されている皇室史の再検証プロジェクトでは、当時のキャンパスライフを知る同窓生の証言が相次いで明かされている。サークル活動や講義の合間に見せた自然体の振る舞い、学内の食堂で友人と談笑する姿など、メディアの過熱した取材合戦の裏側にあった等身大の学生生活が、最新のドキュメンタリー番組でも色鮮やかに蘇っている。