乾燥効率を高めるためには、物理的な吊るし方と風通しの確保が直結します。紐の結び方と吊るし方では、太めのポリプロピレン紐(スズランテープ)または麻紐を約60〜80cmにカットし、両端に「T字の枝」をしっかりと固定します。枝がない場合は、ヘタの中心部に清潔なステンレス製ネジや竹串を差し込んで引っ掛けを作ります。
最も重要なポイントは、「吊るした柿同士を絶対に接触させない」ことです。果実が触れ合っている箇所は湿気がこもり、数日で青カビが発生します。紐の結び目を段違いに調整し、風が吹いてもぶつかり合わないよう10cm以上の間隔を保ちます。
干す場所ベランダと室内の選定においては、直射日光が当たり、何よりも「絶え間なく風が通る場所」が最良です。ベランダの手すりや軒下に吊るし、太陽光の紫外線で殺菌しながら余分な水分を飛ばします。これが糖度を高める天日干しのコツであり、急速に水分が抜ける過程で、渋み成分である水溶性タンニンが高分子化して「不溶性タンニン」へと変化。人間の舌で渋みを感じなくなり、凝縮されたショ糖やブドウ糖の純粋な甘味だけが前面に現れます。
もし雨が降った場合は、迷わず一時的に室内へ避難させてください。室内ではエアコンの暖房の風を直接当てるのは避け、サーキュレーターや扇風機の風を強めに当て続けることで、室内の淀んだ湿気を吹き飛ばし、カビの発生を完全に防ぎます。